仮設住宅で人生が終わってしまうような絶望感
東京電力福島第一原子力発電所の事故後も警戒区域の浪江町で約300頭の牛を生かし続けてきた「希望の牧場」。この1年3か月で80頭の牛が死に、100頭の子牛が生まれたという。 すでに牧場はキャパシティオーバーだが、6月27日からは楢葉町の旧ファームアルカディアの牛62頭も引き受けることになった。 「希望の牧場」の代表・吉沢正己(よしざわまさみ)さんは、事故発生後の昨年3月から、自前の街宣車で東京電力本店、首相官邸前、渋谷ハチ公前など、移動する先々で演説を続けてきた。 この映像は今年4月22日。警戒区域が見直された福島県南相馬市での演説の様子である。 仮設住宅のそばに近づくと、吉沢代表は街宣車のスピードを落とし、こう呼びかけた。 「仮設住宅で人生が終わってしまうような、そういう絶望感の中に私たち浪江町の避難民が今苦しんでいます!」 ぜひ吉沢さんの訴えに耳を傾けてほしい(動画4分9秒/撮影:中島麻美) ◆参考:希望の牧場オフィシャルブログ http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/